2025/08/02

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南三段に黒熊が出没、ご注意を!

2012/05/15
監視カメラがとらえた台湾黒熊。(南投林区管理処提供:中央社)
行政院農業委員会林務局は14日、南投林区管理処水里ステーションにおける大型野生動物監視用赤外線カメラの映像の定期的なチェックを行ったところ、台湾黒熊が写っているのが確認されたと発表した。

南投林区管理処は丹大野生動物重要生息環境内で、登山愛好家に人気の南三段コースの通過地点である他、登山中のキャンプ場(郡大林道の36キロ地点。海抜約2680メートル)にも近いため、林務局では登山で付近を通る人は注意するよう呼びかけている。

南投林区管理処によると、過去2年の監視記録では16種類の大型野生動物を確認。そのうち台湾水鹿(サンバー)、台湾カモシカ、台湾ザル、キエリテン、ハクビシン、キョンなど、8種類は保護対象になっている動物だった。

台湾黒熊は台湾特有の亜種で雑食性の動物。嗅覚が鋭く、植物の葉や地下茎、果実、蜂の巣、腐った肉などを食べる。人のにおいを嗅ぐと自ら避けようと遠ざかることが多い。木登りが得意な、台湾本島で最大の野生動物である。野生動物保護法で「絶滅に瀕している動物」とされ、ワシントン条約(CITES)でも附属書Ⅰの「絶滅の恐れがある」保護対象とされている。また、国際自然保護連合(IUCN)も「絶滅危惧種」(Vulnerable species)としている。

台湾黒熊は危険な動物でもある。遭遇した場合には冷静な対応が不可欠で、挑発せず、静かに、そして速やかに逆の方向に離れていかねばならない。不幸にも攻撃された場合は、頭や腹などを出来る限り守り、チャンスを見つけて逃げること。

この区域で山登りをする人たちは以下の点に注意するよう。
①出来る限り単独での山登りは避ける。
②熊よけのホイッスルをすぐ手に出来るよう外部に携帯、鈴や熊避けスプレー(噴射範囲3メートル以上を推奨)も準備しておく。
③ゴミや残飯を適切に処理する。きちんと包んだ上で遠くに引っ掛けておくことで、熊が食べ物をあさりに来るのを防ぐ。また、人と食べ物の連想を生まないようにする。

 

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